WEBプログラマーになりたんですが、プログラマーは残業が多いと聞きます。
なぜ残業が多くなるの?
残業を避ける方法があれば知りたいです。
本記事の内容
- WEBプログラマーの残業が多い理由
- 残業が多い会社や少ない会社の見分け方
- プログラミングスキルを身に付けて残業を減らす
本記事を書いている僕は、過去IT企業やWEB会社に勤務し現在WEB系フリーランスとして活動中。
先に僕の肌感から結論をお伝えすると、プログラマーの残業はゼロから100時間オーバーと振り幅が大きいです。
残業は大きく以下3つの理由により発生します。
- 会社理由
- 顧客(クライアント)理由
- 自己理由
そこで今回は、WEBプログラマーの仕事内容をざっくり解説しつつ、残業が多くなる理由を深掘りしていきます。
さらに、どうすれば残業を減らしあなたのプライベートを守っていけるのかも解説していきます。
1.WEBプログラマーの仕事内容と残業の実態
WEBプログラマーの主な仕事内容は「プログラミング」です。
- 顧客ヒアリング(要件定義)
- 設計(ワイヤーフレームなど)
- デザイン(UIなど)
- プログラミング(コーディング・テスト・バグ回収など).
- 納品
会社規模によっては、設計などさらに上流作業(設計)もありますが、基本は上記「4」を担当すると思ってください。
上位のWEBディレククターが作った「設計」にしたがってプログラムを完成させていくのがお仕事です。
あらかじめ納品日は決まっていますから、全体の作業スケジュールが組まれています。
ですから、スケジュールにしたがって各担当者は作業をしていく流れですね。
残業の実態
一般的にはWEBプログラマーの残業時間はどのくらいなのか、
IT企業「1年間の月間平均残業時間の実態」調査結果(厚生労働省-2018年)を見てみましょう。
- 「20時間未満」のIT企業は49%
- 「40時間以上」のIT企業はわずか2%
※IT業界全体の結果なので、IT企業やITコンサル企業なども含んでいますが、WEBプログラマーの残業時間と読み取ってもさほど差はないです。
調査結果を見る限り、約半数の企業において月間残業時間が「20時間未満」。
つまり、一日あたり1時間程度の残業です。
「40時間以上」の企業はわずか2%ということですが、それでも一日あたり2時間程度の残業となります。
この事実は、WEBプログラマーの残業が多く激務だ!とは決して言えるものではありませんよね。
しかし僕の経験では、いつも決まって一日1時間や2時間の残業ではなく、残業ゼロの時もあれば深夜または徹夜にまで及ぶこともあります。
これから、WEBプログラマーの残業が発生する理由を解説していきます。
2.残業が多くなる理由
冒頭でも言ったように、WEBプログラマーの残業は大きく以下3つの理由により発生します。
- 会社理由
- 顧客(クライアント)理由
- 自己理由
上記を深掘りしつつ解説していきます。
1.会社理由
会社理由によって残業が発生する要因として以下のものが挙げられます。
- 会社自体のITレベルが低い
- ブラック
1.会社自体のITレベルが低い
会社自体が、これまでやったこと(実績・経験)のない仕事を請け負う場合です。
もちろん、所属するエンジニア(プログラマー含む)も経験がありませんから、作業は手探り状態で作業を進めることとなります。
そうなると、顧客の要望を聞き取るヒアリング漏れやスケジュール作成ミス、設計やプログラミングなど失敗やミスにより後戻り作業が発生します。
スケジュールは決まっていますから、遅れを取り戻そうと残業が発生してしまうのです。
過去には、若いエンジニア(僕も含め)ばかりのチームでプロジェクトに参入しましたが、結局はプロジェクト失敗に終わった苦い経験が僕にはあります。
他の参入企業は、経験豊富なベテラン中心のチームでしたから、会社自体の経験や実績は大事だなと感じました。
2.ブラック
会社の利益だけしか考えていない会社でして、残業させられるだけで、その手当はありません。
なぜ残業手当がプログラマーなどのエンジニアに出ないのかは、はっきりと分かりませんが以下の理由が挙げられます。
- そもそも会社として請負った仕事には、残業代が含まれていないから(もしくはみなし残業として含まれている)
- クライアントに残業代を請求できても、もらった手当は会社がプールしている
プロジェクト管理者に、残業したにも関わらず残業代がもらえないことを相談すると、「クライアントからもらうお金が厳しんだよ〜」という管理者がいました。
しかし、会社として請負った仕事に残業代が含まれている、もしくはいないにせよ、自社のプログラマーなどのエンジニアがやった仕事に対する対価はキチンと会社が支払うべきです。
2.顧客(クライアント)理由
顧客(クライアント)の要望や目的がはっきり決まっていない場合は、作業途中で後戻り作業が発生します。
つまり、行き当たりばったりのことばかりさせられて、その都度修正が入れば残業をして対応するということです。
納品間近になって、色々変更と言われると深夜または徹夜になって作業しないといけなくなります。
ヒアリングの段階で、WEBディレクターの提案が、顧客に納得してもらえないことがそもそもの原因の可能性もあります。
しかし、双方にとって損をしないやり方を、開発当初で決めおくなど対策が必要です。
では、最後にプログラマー自身による「自己理由」です。
3.自己理由
- 残業代目当てでわざと残業する
- スキル不足
残業代がもらえるからと、わざと定時以降に残って残業する人もいます。
ですが、これは本人が故意的にやっていることなので、苦痛とは言えません。
しかし、日中はダラダラと過ごすことになるので、もし管理者にでも見つかると居心地の悪いことにもなりますよ。
一方、プログラマー自身のスキル不足が原因だと残業が発生します。
決められたスケジュールに間に合わせるため、残業をして遅れたスケジュールを取り戻さないといけません。
しかし、WEBプログラマーのスキルはあなた自身で向上させられますから、残業を回避することも可能です。
これまで解説した「1.会社理由」「2.顧客(クライアント)理由」による残業は、会社や顧客(クライアント)あっての話ですから、あなた自身で解決することは難しい部分もあります。
そこで次節、残業が多くない会社の見分け方について解説していきます。
3.残業が多くない会社の見分け方【体験談】
残業が多くない会社の見極めのポイントは以下のとおり
- 離職率が低い
- エンジニアが多く在籍している
- 資格試験などの取得率が高い
- 業務実績が公表されている
- 求人情報の各項目はしっかり確認する
僕の体験談交えながら、順番に解説していきます。
1.離職率が低い
離職率が低い会社だと、残業もそれほど多くないと思ってよいです。
なぜならそれだけ居心地が良い会社だということです。
例えば、あまりにも過酷な残業だったりそれに見合わない給料だと、心身に不都合が出たり生活にも困るはずです。
こうなると、プログラマーは会社を辞める選択をするため必然的に離職率は高まります。
残業が常時多いと、直接体に異常が現れたり仕事に対するモチベーションも低下もします。
なので、耐えれず辞めたくなる気持ちにもなりました。
しかし、離職率が低いと残業もそこそこ耐えられるほどで、会社を辞めるほどまでのキツイ残業はないということになります。
2.エンジニアが多く在籍している
一つのプロジェクトに対し、個々のプログラマーなどのエンジニアに掛かる負担も少ないです。
作業分担となりますから、過酷な残業は避けられます。
逆に、在籍しているエンジニアが少ない場合だと、WEBプログラマーが上流工程の顧客ヒアリング作業や設計をすることになります。
WEBプログラマーがWEBディレクターの仕事も兼務するため、作業量も増えるわけですから残業も多くなりがちです。
僕が在籍した比較的規模の小さい会社は、少数精鋭でプロジェクトをこなすため仕事の兼務は避けられませんでした。
求人情報などで、エンジニアの人数など掲載されている場合はしっかりとチェックしておきましょう。
3.資格試験などの取得率が高い
技術力の証明であったり、勤勉さを表しますからスキルの高いエンジニアが多く在籍していました。
プログラミングスキルはもちろん、インフラ周りやプロジェクトのマネジメント能力など広いIT知識を持ち合わせています。
ですから、無駄な残業を避け、高度な技術を使って高品質なものを作り上げることができるんです。
スキルが高いエンジニアから学べる技術もありますから、あなた自身のスキルも向上しますよ。
また、常日頃からIT知識習得に励んでいる会社は、最先端の技術を顧客(クライアント)に提案できます。
顧客(クライアント)の悩みをドンピシャで解決できる能力があることから、顧客(クライアント)にとってストレスのない取引会社にもなるんです。
4.業務実績が公表されている
業務実績を公表している会社は、自社のストロングポイントを持っています。
つまり、自社の「強み」を持っている会社は、業務の経験が豊富で技術力に自信を持っているということです。
また技術力だけでなく、製品開発に対するマネジメント能力や顧客満足度まで自信があるという風に捉えてもいいでしょう。
肉体的・精神的に疲弊する過酷な残業をさせてまでできた製品なんて、バグはもちろんその後のメンテナスも大変になります。
不安要素が多く残る製品に「自信」は持てませんよね。
5.求人情報の各項目はしっかり確認する
最低限、求人情報に記載されている項目はしっかりと確認すべきです。
- 休日日数
- 有給休暇取得率
- 給与・賞与や手当
- 平均残業時間・みなし残業など
他の会社の待遇と比べてちょっと違うなぁ...と思ったら注意です。
特に残業時間については、閑散期の平均だったり特定の年齢層の平均、最新のデータではない可能性もあります。
残業時間の記載は、求人を出す企業に委ねられているのです。
実際僕が入った会社は、平均残業20時間といいながら多くのプログラマーはそれ以上の残業をしていました。
企業の残業実態を把握するのであれば、第三者の意見を聞いてみる必要がありますね。
そのためには、転職エージェントを複数利用し、エージェントの声も参考にすると失敗しない会社選びにつながりますよ。
4.プログラミングスキルを身に付けると残業は減らせる!
あなたが、プログラミングスキルをしっかりと身に付けることで、圧倒的に残業は減らせます。
事実、僕も最初の頃はスキル不足でつらい残業はたくさんしました。
ですが、スキルを身に付けることで残業を減らすこともできました。
会社や顧客(クライアント)の理由によって残業の頻度は変わるのせよ、それは会社選びが正しければ解決する話です。
ですから、あとはいかに残業を減らせるかは、あなたがプログラミングスキルをしっかりと身に付けられるかどうかなんです。
今は、ネット上でも良質な学習サイトが揃っていて独学でも十分にプログラミングは学べます。
>>未経験にオススメ!WEBプログラミング学習サイト|無料あり
また、プロに教えてもらい、手っ取り早くスキルを身に付けるのも一つの手です。
未経験にありがちな独学による「挫折」の心配も避けられますよ!
まとめ|スキルを身に付けるべき!
最後に要点をまとめます。
WEBプログラマーの主な仕事はプログラミングです。
そこで残業が多くなる理由としては以下のとおり。
- 会社理由
- 顧客(クライアント)理由
- 自己理由
会社や顧客(クライアント)による影響もありますが、それは最初の会社選びをしっかりすることで過酷な残業は避けられます。
でも最も重要なのは、やはりあなた自身のプログラミングスキルを向上させることです。
スキルさえあれば、過酷な残業を避けて大切なプライベートも楽しめますよ!
さらに、残業せずに終えることで会社の経費削減にもつながり、昇進することも可能です!!
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