WEBプログラミング言語がたくさんあってどれを選べばいいかわかりません。
あまり難しいのも不安だし、将来性や需要なども気になります。
言語選びで失敗したくありません。
本記事の内容
- おすすめなWEBプログラミング言語4つ
- 言語の選び方(難易度、将来性・需要 、人気度から選ぶ)
- WEBプログラミングで学ぶべき言語
本記事を書いている僕は、IT企業やWEB会社を経て、現在フリーのWEBエンジニアとして活動中。
僕も初心者の頃は、どの言語を学べば活躍できるか、また挫折せずに学習できるのか悩んでいました。
プログラミング言語の数も相当な数ですから、どれを選べばいいかわかりませんよね。
しかし、結論をいうとここでオススメするWEB向けプログラミング言語を学習すればOK。
この記事では、これまでのWEB開発経験から、初心者が挫折せずに、今後も活躍できるようなWEBプログラミング言語4つを厳選しました。
1.WEBプログラミング言語おすすめ4つ
ここでは、初心者にとって理解しやすく扱いやすい「WEB向けプログラミング言語」4つに絞り特徴などをご紹介していきます。
- PHP
- Java
- Ruby
- Python
まずはどれか一つを選んで、学習に取り組むことが大事!
その後、他の言語にも取り組みやすいですよ。
順番に解説していきます。
1.PHP|WEBに特化
「PHP」の特徴は以下の通り
- 文法が簡単であること
- WEBサイトに特化している言語である
- HTML内にPHPが記述できるところ
- 開発までのハードルが低い
文法が簡単であることや、WEBサイトに特化している点で、実際にPHPで作られたWEBサイトは多いです。
実際に僕が受ける仕事でも、PHP案件がほとんどです。
このような理由から、PHPは割と初心者でも扱いやすい言語であると言えます。
また、開発するのにも、パソコンとエディタ(編集ソフト)があればすぐにでも作りながら学習できます。
とにかく今後もWEBサイトに特化していきたい!という方であればPHPはオススメです!
あなたのパソコンにMAMPやXAMPP環境を入れて始めるのもよし!
レンタルサーバーを借りて始めることもできますよ!
2.Java|WEBや大規模システムにも
- 文法はやや難(PHPなどと比べて)であること
- 開発までのハードルが高い
- IT企業などでも多く使われている(需要が多い)
PHPなどと比べて、文法がしっかりとしています。
しっかり記述しないと、文法エラーとなりやすいということからやや難としました。
例えば、PHPでは変数の型指定せず、どんな型でも代入できてしまいます。
しかし、Javaでは変数を宣言するときに必ず変数の型(文字列、数値など)を指定しないといけません。
また、開発していくにも「ecripse」といった統合環境などをパソコンにインストールしないといけませんから、その扱い方も覚える必要があります。
とはいえ、IT企業ではJava案件が多いです。
WEBサイトだけでなく「組み込み」「スマホアプリ」「システム開発」までできてしまう言語なんです。
ですから、今後IT企業へ就職したい方や、アプリ開発までしたいと考えている方はJavaをオススメします。
3.Ruby|文法が簡単で開発量削減
- 文法が簡単であること
- 「Ruby on Rails」で開発量を削減
- WEBサイトもできるしシステム開発もできる言語である
- 開発までのハードルが低い
Rubyも文法が簡単であるため、初心者にはオススメです。
(とはいえ、PHPほど緩くないのが印象です)
Rubyには「Ruby on Rails」という開発を簡単にするフレームワークがありますから、プログラミング量を減らしながらも機能の実装が行えます。
また、RubyはWEBサイトも作ることができますが、PHPでは向かない大きなシステム開発も可能です。
さらに、Rubyは日本人が開発したものなので、日本語で書かれたマニュアル(参考書)や情報が多く手に入ります。
他の言語だと、英文の公式マニュアルが多いですから、日本語で訳された情報を探さないといけないです。
開発するにしても、Macであれば既にインストール済みなのですぐにでも学習することができますよ。
4.Python|今後AIも視野に入れるなら
- 文法が特殊であること
- WEBサイトもできるしAIなど機械学習の分野でも活躍
- 開発までのハードルが低い
- ライブラリが豊富
Pythonはタブ、スペースなどによるインデント(字下げ)によりコードのブロックを判断するのが特徴です(下記参照)。
python point=10 if point > 80: print("OK!") else: print("NG!")
ですから、下記のような記述はエラーとなってしまいます。
(print("OK!")がインデントされていない)
python point=10 if point > 80: print("OK!") else: print("NG!")
僕が最初にpythonに関わったころは、エラーが出てこのインデントに悩まされましたね。
それまでの言語(PHPやjavaなど)インデントは気にしなくてもよかったですから。
でもはじめてのプログラミングがpythonなら、インデントとはこういうものなのだと理解できますから大丈夫ですよ。
今後、AIなどといった人工知能分野の開発に携わりたい方は、Pythonを選べば良いでしょう。
便利なプログラム(機能)を使えるようにまとめたライブラリも多く揃っていますからね。
インスタはPythonで作られていますから、インスタのようなSNSを作りたいなら、Pythonに挑戦してみてはいかがでしょうか。
取り組みたい言語が決まりましたか?
もし、まだ決めかねているのであれば、次節で解説する各プログラミング言語の「難易度、将来性、人気度」なども参考にしてくださいね。
2.WEBプログラミング言語の選び方|参考
これまでご紹介したPHP、Ruby、Python、Javaの「難易度や人気度、将来性・需要」を、僕の考えも交えご紹介していきます。
- 難易度
- 人気度
- 将来性
順番に解説します。
難易度から選ぶ
4つのプログラミング言語の中での難易度は以下のとおり。
難⬅︎ ➡︎易
Java > Python > Ruby > PHP
Javaを一番の難易度とした理由は、Javaに関しては「コンパイル」言語だからです。
コンパイル型言語は、コンピューターが解釈できる形に変換しclassファイルを作らないと実行できないという煩わしさがあります。
ですから、初心者がコンパイルエラーが出た場合にどこがエラーなのか探るのが大変です。
一方他の言語(PHPやRuby、Python)は「インタプリタ」型の言語と呼ばれるもの。
書いたプログラムをすぐに実行できるのが特徴です。
1行ずつ読み込むので、エラーが出た時点で、すぐに検証に取りかかれますからその原因を突き止めるのも比較的簡単です。
そして、PHPを一番簡単な言語としたのは、(フレームワークを使わず)直接HTMLの中にコードができる点です。
PythonやRubyはフレームワークやライブラリを理解する必要があるので、PHPよりも難易度が高いと判断しました。
また、Python>Rubyとしたのは、どうしてもPython特有の文法に癖があるからです。
しかしどの言語も学習に迷ったら、テラテイルのようなQAサイトもあるので疑問の解決は早いです。
結果、挫折することも回避できますよ。
将来性・需要から選ぶ
大手転職エージェントレバテックキャリアと、フリーランス向け業務委託案件を紹介するクラウドテックから、各プログラミング言語の需要を調査した結果からまとめました。
(正直どの言語も需要・将来性はあるので、甲乙つけにくかったです)
Java > PHP > Ruby > Python
以下、レバテックキャリアと、クラウドテックのデータです(2020.9月時点)。
参考にC#やC++といった言語の需要も載せてみました。
Javaに関しては、やはり大規模なシステム開発もできるので、IT企業(転職)でも需要が多いです。
PHPは、手軽に扱える言語ともいうことで、フリーランス案件も多いですね。
PythonやRubyも、C#やC++などと比べると、案件数は多いです。
このことから、現時点ではJava、Python、Ruby、PHPは需要があるといっても良いでしょう。
また最近では、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」と言われる、IT技術を使ったビジネスモデルの変革もWEB業界を後押しする要因となっています。
ペーパーレス化やオンライン会議、そして「D2C」といった生産者と顧客がつながりやすくなるするためにもWEB技術は今後も盛り上がっていくことが予想されます。
人気度から選ぶ
プログラミング技術者があつまる会員制の共同体「StackOverflow」が2020年に調査した
「IT技術者が選ぶ人気プログラミング言語」の結果から評価してみました。
人気高⬅︎ ➡︎人気低
Python > Java > PHP > Ruby
「StackOverflow」のデータは以下のとおり
Java、Python、PHPは、人気度が高いと言えますが、Rubyに関してはそれほど高くはありません。
とはいえ、上記のほかにもプログラミング言語はたくさんあり、ここにランクインしていることはすごいことです。
ですから、初心者であるならば、Java、Python、PHP、Rubyを学んでおけば間違いないことはわかりますよね。
最初はどの言語を選べば良いか悩みますが、まずはどれか1つ選んでみて実践してみてください。
下記リンクでは、環境設定不要ですぐにでも手を動かして学べるオススメの学習サイトをご紹介しています!
3.WEBで学ぶべき言語は他にもある
これまで、「WEBプログラミング言語」のオススメをご紹介してきました。
しかし、WEBの学習にはその他にも学ぶべき言語があります。
- フロントエンド言語(HTML、CSS、javascript)
- DB操作言語(SQL)
順番に解説していきます。
1.フロントエンド言語
フロントエンド言語とは以下のような言語です。
- HTML
- CSS
- Javascript
上記3つは「WEBプログラミング言語」という呼び方はされていません。
- HTMLはマークアップ言語
- CSSはスタイルシート言語
- Javascriptはスクリプト言語
などと言われ、「WEBページ」を構成するのに必要なスキルです。
「WEBページ」に関しては以下リンクで解説しています。
>>WEBとは何?仕組みやできることを初心者向けに解説【図解あり】
では「HTML」「CSS」「Javascript」を簡単に解説していきます。
HTML|WEBページの「骨格」を作る言語
「HTML」は、WEBページの構造(骨格)を作るために使われる言語です。
「HTML」によって、WEBページの「見出し」「画像」「テキスト」「ボタン」...といった要素を構成することができます。
なので「HTML」は、WEBページを作るためにはなくてはならない言語なんです。
家の建築で例えるなら、大工さんが家の骨格を作る工程のようなものです。
CSS|WEBページの「装飾」をする言語
「CSS」はWEBページのスタイル(装飾)を指定するために使われる言語です。
具体例を挙げてみます。
「文字の色を赤色」にしたり、
「文字の大きさを変えたり」...
上記のように、WEBページの「見た目」をCSSによってコントロールすることができます。
家の建築で例えるなら、外装業者が家の壁や窓といったデザインを作る工程のようなものです。
Javascript|WEBページに「動き」をつける言語
「Javascript」はWEBページに「動き」をつける言語です。
Javascriptを使った具体例は次のとおり。
- お問い合わせの入力フォームなどで入力ミスがあった場合のお知らせする。
- スマホサイトなどで、ボタンを押すとメニュー一覧を表示する。
- 画像のスライドショー(スライダー)など
上記のように、WEBページ(サイト)の利便性を高めてユーザーにとって使いやすいものにしてくれます。
(スマホでみている場合)当ページにもメニューを表示させるボタン(三本線の入ったボタン)がついているはずです。
押してみて、Javascriptの機能を体感してみましょう。
補足として、Javascriptには「jQuery」や「React」、「Vue」という「開発を支援する仕組み」があります。
いわゆるフレームワークといって、開発の負担を下げ効率的なコードディングを可能とします。
Javascriptから派生したフレームワークは多く、色んな企業でも使っていますから、Javascriptの学習は欠かせません。
2.DB操作言語(SQL)|情報取得・追加など
DB「データベース」とは、簡単に言えば商品情報、会員情報などのデータを管理している箱とイメージしてください。
そのDB「データベース」から、必要な情報を取得したり追加する言語が「SQL」と呼ばれるものです。
例えばECサイトなど利用する時には、最初に名前などを入力してアカウントを作りますよね。
その際に「SQL」を使って、会員の名前や住所、電話番号、メールアドレスなどをDB「データベース」に保管することができるのです。
「SQL」はWEBプログラミング言語(JavaやPython、Ruby、PHPなど)に組み込んで使います。
ECサイトやブログ(CMS)、カレンダーシステムといったデータ管理が必要なWEBサイトを作るなら「SQL」の知識は必須ですよ。
4.未経験者にオススメ!WEBプログラミングスクール
WEBプログラミングを学ぶには、PHPやRubyなどのサーバー言語とHTMLやCSS、javascript、さらにSQLなどの言語を学ばないといけません。
もし、プログラミング言語の学習に自信がないのであれば、スクールを利用することをオススメします!
理由は、自信がないのに学習を始めると「挫折」してしまう恐れがあるからです。
以下記事では、未経験者が挫折せず、目的別(転職か副業)にオススメするプログラミングスクールをご紹介していますよ。
数あるプログラミングスクールから厳選し選びやすくしました!
まとめ
最後に要点をまとめます。
初心者にオススメする取り組みやすい「WEBプログラミング言語」4つ
- PHP:WEBに特化し簡単な文法
- Java:WEBだけでなく大規模システムも可能
- Ruby:簡単な文法、開発量削減
- Python:独特の文法だが今後AIをしたいなら
WEBプログラミング言語の選び方
難易度:Java>Python>Ruby>PHP
将来性・需要:Java>PHP>Ruby>Python
人気度:Python>Java>PHP>Ruby
WEBで学ぶべきその他の言語
- フロントエンド言語(HTML、CSS、javascript):WEBページの構成
- DB操作言語(SQL) :データを取得・追加管理する
どのプログラミング言語もWEB開発は可能です。
まずは学習しながらモノづくりをすることが大事ですから、迷うのであれば最も難易度が低い「PHP」にしましょう。
どの言語でも一つをしっかり理解し慣れてくれば、その他の言語の理解もカンタンなのです。